会社案内

ご挨拶

 京都府美山町(現南丹市美山町)にて創業し、60年以上の時が経ちました。創業当時は「木材」が大きな資源の一つであり、林業が盛んで、御箸の材料となるコア材(端材)も多くあり、日本各地で産業として成り立っていました。しかし、木材からコンクリート・鉄骨へと時代が変化し、木材の使用範囲が縮小され、現在は木材を山から出せば出すほど赤字が膨らむような状況に陥っています。世界でも少ない「木の文化」と共に歩んできた日本にとって、大きな問題と捉えています

 御箸は、弥生時代末期、中国から「神器」として伝わったとされています。その後、儀式や催事に供物と一緒に供えられることが多く、「両細」の形状になっている理由は、「片方は自分の口に、もう片方は神様がお使いになる」ための形状です。木の御箸として一般的に使用され始めたのは江戸時代から、また割箸として産業が発展したのは昭和時代に入ってからです。「和食文化」とも密接に関わっており、時代の変化、使用する場と状況により、多種多様の御箸が求められ作られてきました。それは現在も変わらず使われ続けています。

 御箸は前述したように、建材を製造した後の「端材」を用いて作られている「リユース商品」になります。御箸にならない端材は、チップや引き粉にされて利用されます。御箸のために1本の木を切り出していることはなく、廃棄する部分を用いて製造しているのです。また木材は「正しく育てて使う」と無限に使用できる「無限資源」とされています。木の成長時にはCO2を吸収するためカーボンニュートラルな材料として認知されており、環境貢献度の高い原料と言えます。

 私たちの会社は御箸を商品とした卸業を生業としています。御箸の産業を10年後も20年後も継承させるには、御箸のことを深く知るとともに、御箸産業の基盤である「木」の問題、また御箸産業の支柱である「製造者」の課題に向き合い、考えなければなりません。簡単に解決できる問題ではありませんが、真摯に向き合うことにより、良い製品を皆様に提供できると考えています。そしてこのような知識や課題を皆様と共有することにより、御箸も「日本文化」の一つとして継承していけると思っています。

会社概要

商号 株式会社 武部工作所
代表 代表取締役 武部 篤治
創業 昭和30年(1955年)6月
設立 平成23年(2011年)12月22日 (資本金:800万円)
TEL/FAX 075-312-0759 / 075-314-5670
E-mail takebe@kyoto-ohasi.com
取扱商材 各種高級割箸卸販売(国産杉、国産桧、国産竹など)楊枝各種(黒文字、竹、こけしなど)
販促用記念箸、箸袋・テーブルマット・御膳掛紙など印刷関係全般、コースター
紙ナフキン類、紙おしぼり、その他
販売網 (配達)京都市内、亀岡市、福知山市、綾部市、南丹市、長岡京市、滋賀県西部など
(配送)大阪、東京、愛知、福岡などの県外
御取引先 京都市内のホテル、旅館など (シェア約60%以上)
京都市内・府下の料亭など  (約300件以上)
※その他、日本国内および海外への発送もしております

沿革

昭和30年(1955年) 6月 松箸工場完成、同月営業
昭和42年(1967年) 8月 桧・杉箸工場完成、同月営業
昭和42年(1967年) 12月 京都営業所設立、卸販売開始
昭和46年(1971年) 7月 割箸工場、廃止
平成23年(2011年) 12月 株式会社 設立(資本金:800万円)
令和元年(2019年) 12月 代表取締役 武部篤治 就任

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